/Articleo9で実現する、クボタ・トラクタ社のサプライチェーン変革ナレッジベストプラクティスauthorso9The Digital Brain PlatformナレッジベストプラクティスDecember 12, 20241 read min米国デンバーで開催されたGartner Supply Chain Planning Summitにおいて、米国クボタ・トラクタ社 サプライチェーンオペレーション アソシエイトディレクターであるアンドリュー・ダイビヨンク氏と、o9 ソリューションズ 営業本部長のジャロッド・ポルバーンが、クボタ・トラクタ社のサプライチェーン近代化に向けた取り組みについて語りました。同社は、o9プラットフォームとSAP S/4HANAを活用し、長年の課題を解決するとともに、ディーラーネットワークに新たな機能を提供しています。本記事では、その取り組みの要点をダイジェストでお届けします。変革に至る課題これまでクボタ・トラクタ社では、エクセルを使ったトップダウンのプッシュ型サプライチェーン管理を採用していました。市場規模を推計し、そのシェアに基づいて製造計画を立てる方法でしたが、需要変動を反映できず効率的とは言えない状況にありました。「需要が予測を上回ると在庫不足に陥り、逆に下回ると倉庫がいっぱいになるという状況は、最適な方法とは言えませんでした」とアンドリュー氏は振り返ります。さらに、製品の大半を日本で製造しているためリードタイムが3~4か月と長く、COVID-19パンデミックによりこの方法の限界が浮き彫りになりました。これを受け、同社は需要に応じたプル型のサプライチェーン導入を決定しました。o9ソリューションズの採用プル型サプライチェーン管理を実現すべく、クボタ・トラクタ社はo9ソリューションズの『o9 デジタルブレイン』を採用し、次世代の計画機能の構築に着手しました。構築にあたってアンドリュー氏は「目標は、85歳の父が簡単に使えるほどシンプルなシステムを作ることでした」と語りました。大きな転換点は、ディーラーを予測プロセスに直接参加させたことです。「ディーラーに販売予測を尋ねる大胆なアプローチを取り、年2回販売予測を収集しています」とアンドリュー氏。この結果、市場需要に合わせて生産と流通を調整できるようになりました。一方、o9 デジタルブレインをSAP S/4HANAと統合するには課題もありました。同社のCFOは、①フロントエンドの受注処理システムを変更しないこと、②SAP導入に支障をきたさないこと、を条件とし、同社は両システムの導入スケジュールを慎重に調整。「SAP導入スケジュールに合わせて柔軟に対応してくれたo9チームのおかげで成功しました」とアンドリュー氏は述べています。主な導入効果現在、o9 デジタルブレインはディーラーの在庫環境を販売履歴に基づき評価し、必要性に応じて注文の優先順位を設定しています。この仕組みにより、在庫過多や欠品を防ぐことができ在庫の最適化に繋がりました。また、ディーラーが予測を過大に見積もることを防ぐため、在庫レベルが上昇するとプラットフォームが自己修正を行い、必要に応じて注文の優先度を下げる仕組みや、ディーラーの予測と内部モデルを比較して不一致を特定し対応するコンセンサスレビュー機能も導入されています。2024年8月に第1フェーズが稼働を開始して以来、同社は主に次のような導入効果を得ています:在庫最適化が15%向上:在庫配分が改善され、欠品と過剰在庫が減少。月間2,000時間の業務時間削減:エクセルを用いたマニュアル作業が大幅削減し、チームが重要業務に集中可能に。「営業活動に集中できるのは大きなメリットです」とアンドリュー氏。ディーラーと顧客の満足度向上:ディーラーが正確な納期情報を提供できるようになり、顧客満足度が向上。得られた教訓アンドリュー氏は、同様のプロジェクトに挑む企業へ次のアドバイスを提供しました:関係者を早期に巻き込む:営業部門のニーズを反映させるため、初期段階から関与させる。完璧を求めすぎない:全データが揃うのを待たず、稼働後に修正する姿勢を持つ。焦点を絞る:課題を明確にし、一度に全てを変えようとしない。適切なパートナーを選ぶ:互いに理解し合えるパートナー選定が成功の鍵。クボタ・トラクタ社とo9ソリューションズの取り組みは、技術革新によるサプライチェーン進化の好例です。「私たちの基本方針は、誰もが使いたくなるような直感的で効果的なソリューションを提供することです。導入は押し付けではなく、自然と受け入れられるべきものです」とアンドリュー氏は締めくくりました。このアプローチにより、同社は市場需要に応じながら、ディーラーと顧客双方に価値を提供し続けることが期待されています。※本記事は、2024年11月に米国で公開された記事の抄訳版です。内容および解釈については英語版が優先されます。In a world of volatility, APEX is the answerThe AI-powered operating model that helps enterprises thrive in the VUCA era. The o9 Digital Brain unifies planning, forecasting, and execution — powered by AI.Learn moreAbout the authorso9The Digital Brain Platform米国ダラスに本拠を置くo9 Solutions(オーナイン・ソリューションズ)は、AIを搭載した次世代サプライチェーンプランニングプラットフォーム『o9デジタルブレイン』を提供しています。多様な業界の大手企業に導入されているo9デジタルブレインは、需要予測や供給計画、統合事業計画など、企業のサプライチェーンDXを強力に支援しています。私たちのミッションは、o9デジタルブレインを通じて、グローバル企業のサプライチェーン、商業、財務、サステナビリティにまつわる意思決定を変革することです。follow on linkedin