/

Article

各セッションレポートを大公開!aim10x Tokyo 2024 イベントレポート

26e6d6b018d85528d532403e5600712a 1
o9

o9

The Digital Brain Platform

October 24, 2024

1 read min

2024年10月8日(火)、o9ソリューションズ・ジャパンは、サプライチェーンのエキスパートが集う「aim10x Tokyo 2024」が東京ポートシティ竹芝 ポートホールで開催しました。

今年はo9ソリューションズのお客様やパートナー様、エグゼクティブ・カウンシルメンバーなどから計11のセッションが行われ、130名を超える方にご来場頂きました。

本レポートでは、各セッションでの様子をお届けします。ぜひご一読下さい。
※会場限定の一部セッションを除きます。
※なお、本レポートは2024年10月に英語にて作成されたレポートの抄訳版です。内容および解釈については英語版が優先されます。

TDKにおけるシームレスSCMプロジェクト(TDK様)

多くの企業では、レガシーシステムや部門ごとの分断が原因で、必要なデータやナレッジが適切なタイミングで必要な人に届かず、意思決定に影響が生じてしまっています。TDK様におけるシームレスSCMプロジェクトについて語る中で、General Managerの斎藤 義広氏は、「ビジネスの未来を考えると、これまでやってきたことを続けたくなってしまいます」と述べました。しかし従来の方法では、現在の複雑で不確実な環境には対応できないと警鐘を鳴らし、「お客様からの信頼を守るためにも、DXは不可欠です。そのためには、情報がスムーズに流れる環境を整える必要があります」と続けました。

TDK様の変革は、分断されたプランニングシステムを解消し、国内外のオペレーション間での連携を強化することに主眼を置いています。この解決策として、o9ソリューションズと共同で新しいビジネスプロセスを構築し、需要計画と供給計画を一つのシームレスなプラットフォームに統合することを目指しています。斎藤氏は、デジタライゼーションは流行しているものの、単にデジタルツールを導入するだけでは不十分となり、データの細部に至るまで、ビジネスプロセス全体を包括的に最適化することの重要性を強調しました。

この変革の鍵となるのは、データの一元化です。全ての部門が同じデータを基に業務を行うことで、意思決定の質や業務の効率が向上します。そのために、同社は従来のシステムや業務プロセスの見直しを進めており、またその過程で、斎藤氏は経営陣が主導することの必要性に気付いたと語りました。

TDK様の変革の道のりは複雑で、多くの要素が絡み合っていますが、「o9は、これらのテーマを統合し、私たちが目指す最終目標を達成するためのプラットフォームを提供してくれています」と最後に述べました。

マレリスピードを実現するエンドツーエンドのサプライチェーン変革(マレリ様)

現代のサプライチェーンにおいて、スピードと柔軟性は極めて重要な要素です。しかし、大手自動車部品メーカーのマレリ様も含め、多くの企業がレガシーシステムや部門間の分断により、意思決定に影響が生じています。


生産管理スペシャリストであるムクンダン・ムタイア氏は、同社がo9プラットフォームを活用してこれらの課題に取り組んでいる方法について語り、o9導入にあたって掲げた3つの主要な目標を紹介しました。

1.データの可視化
マレリ様は、部門間の連携不足を解消するために、データ可視化システムを導入し、全社的に需要を正確に把握できる「唯一の正確な情報源」を構築することで、予測精度や意思決定の向上を目指します。


2.自動化の推進とコスト削減
反復的な業務の自動化とプロセスの最適化を図ることで、人的ミスの削減とコスト削減を目指しています。この自動化により、サプライチェーン全体の効率が高まり、コスト削減の大きなチャンスを生み出します。


3.グローバルな新しい業務プロセスの構築
レガシーシステムが業務のボトルネックを引き起こし、部門間のコラボレーションを阻害していましたが、o9プラットフォームの導入により、地域や部門を超えたリアルタイムでのコラボレーションを通じ、全社的な統一プロセスのもとで業務を進めること。

サプライチェーン変革によって、マレリ様はサプライチェーンの可視性を高め、業務効率を向上し、部門や地域を超えたコラボレーションを強化しています。ムクンダン氏はさいごに、同社が市場の変化に迅速かつ柔軟に対応できる体制を確立していることを強調しました。

元日産自動車 CIO が語る、グローバルな変革を実現する成功要因とは [対談形式](行徳 セルソ様)

急速な技術革新が世界中の産業を変革しており、日本もこれに適応するための課題に直面しています。o9ソリューションズのエグゼクティブ・カウンシルメンバーであり、日産自動車株式会社でCIOを務め、現在は株式会社JERAでCIO兼CISOを務める行徳 セルソ氏は、o9ソリューションズ・ジャパン インダストリーソリューションズ本部 本部長のシー・ペンとの対談セッションにて、グローバルな変革を実現する成功要因についての深い洞察を共有し、その中でAIとリーダーシップの重要な役割を強調しました。

「AIや生成AIの進化は非常に速く進んでいます。今後2~3年で、この技術の進展は信じられないほどのものになるでしょう」と行徳氏は述べ、AIが産業に与える急速な影響に触れました。しかし、この変革には大きな課題も伴い「AI技術が統合された社会におけるエネルギー需要をどう支えるかが、重要な問題になるでしょう。これは、日本経済を支える電力供給者にとって大きな試練となります」と指摘しました。

また行徳氏は、技術が重要な役割を果たす一方で、真の変革を実現するのは「人材」とし「変革を成功させるには、それを実現するスキルを持つ人々が必要となるため、人材育成が大きな課題となります」と述べ、「日本には優れた技術と人材がいますが、意思決定のスピードとイノベーションの遅れが、日本企業が変革を成功させる上での妨げとなっていると思います」と続けました。

次に、リーダーシップの課題について行徳氏は、次世代の働き手のマインドセットに注目しました。「若い世代は、リスクを取ってでも挑戦することを望んでいます。もしその機会が与えられなければ、モチベーションを失ってしまうでしょう」と述べ、リーダーがイノベーションを推進するために、変化を巻き起こす環境を作ることが重要だと提唱しました。

最後に、行徳氏はグローバルなビジネス目標の重要性を強調しつつ、ローカルな適応の必要性にも触れました。「目標自体はどの文化でも共通していますが、その目標を達成するためには、ローカルの文化に合わせた調整が必要です。」

ダイナミックサプライチェーンの実現が、サステナブル企業への変革を導く(富士通様)

企業が増大する不確実性に直面する中で、従来のサプライチェーンモデルは限界に達しています。よりダイナミックでデータに基づく計画や意思決定のアプローチが、ビジネス、そしてサステナビリティの目標を達成するために不可欠です。

これは、富士通株式会社 クロスインダストリーソリューション事業部 エグゼクティブディレクターである瀧澤 健氏のセッションにおける中心テーマでした。瀧澤氏は、「予測は難しく、次に何が起こるかは誰にも分かりません。それでも、何とかしてシナリオを準備し、不確実性に対処し、効果的な意思決定を行わなければなりません」と述べ、予測困難な環境で企業が直面する課題を強調しました。

この変革の中心には、サステナブルなビジネス実践の追求があり、そこにおいてもテクノロジーは重要な役割を果たしています。「利益追求も大切ですが、温室効果ガスの削減などの社会問題を解決することも、もう一つの重要な目標です。一社だけでは限界がありますが、多くの企業が協力すれば、より大きな影響を与えることができます」と瀧澤氏は述べました。

富士通様とo9ソリューションズのパートナーシップにより、富士通様の豊富な業界知識と、o9ソリューションズの次世代デジタルプランニングプラットフォームを組み合わせ、企業が迅速なシナリオプランニングを行うことを支援します。これにより、自然災害やサプライチェーンの崩壊などの予期しない事態に迅速に対応し、最適化されたソリューションを提供することが可能になります。

アンハイザー・ブッシュ・インベブにおける、o9 デジタルブレインを活用したプランニングDX(アンハイザー・ブッシュ・インベブ様)

世界50カ国以上で事業を展開し、170を超えるの主要な醸造所を持つアンハイザー・ブッシュ・インベブ様は、ホップ農場や大麦の製麦施設を含む40の施設も抱えており、広範囲にわたるグローバルサプライチェーンを管理するという複雑な課題を抱えていました。

このようなグローバルオペレーションに伴う課題に対応するため、同社はo9を活用したプランニングDXの道を歩んでいます。アンハイザー・ブッシュ・インベブ中国 APACプランニングトランスフォーメーション ディレクターであるエイプリル・リー氏は、同社がどのようにしてo9プラットフォームを活用し、APAC地域の市場変化に対応しているかについて紹介しました。

変革の背景には、分断されたプロセスから脱却し、より統合されたデータ駆動型のアプローチに移行する必要性がありました。リー氏は「意思決定を支えるすべてのデータは、すでにプランニングプロセスに組み込んでいます。シナリオプランニングはこのナレッジをリーダーシップに提供し、意思決定を支援します」と述べました。o9プラットフォームを導入することで、アンハイザー・ブッシュ・インベブ様は生産計画と供給計画の連携を強化し、各工場に最適化された月次生産計画を策定できるようになりました。このシフトにより、精度と効率性が大幅に向上したといいます。

リー氏は、変革の成功要因として以下の3つのポイントを挙げています:

  • リーダーシップの関与と支援
  • プロセスのシームレスな統合とチェンジマネジメント
  • ビジネスの進化に対応できる柔軟で強力なプラットフォーム

リー氏は、o9プラットフォームの活用がアジャイルで統合的なプランニングアプローチに繋がり、予測精度とサービスレベルが大幅に改善されたと語り、さらに同社がセンター・オブ・エクセレンス(CoE)を設立し、導入フェーズで得られた成果を維持しつつ、さらなる改善を進めていることを強調しました。

丸紅におけるデジタルSCMサービス高度化の歩み(丸紅様)

丸紅株式会社は、o9ソリューションズ・ジャパンの設立初期段階から協業を進め、企業や業界全体に向けたDXイニシアチブの開発と実施を推進してきました。

総合商社の強みとo9プラットフォームを組み合わせることで、丸紅様は個別企業に最適化されたDXサービスを提供するだけでなく、商社ならではの視点から業界全体の改革にも取り組んでいます。

サプライチェーンソリューション事業部デジタルSCM事業課 担当課長 吉岡 武彌氏は、標準化されたサプライチェーンマネジメントのBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスを提供することで、丸紅様は顧客がその規模に関わらずサプライチェーンの最適化を実現できると述べました。このアプローチにより、中規模の企業でも、大規模なDXに伴う高コストや複雑さを避けつつ、先進的なサプライチェーンソリューションを享受することができます。

同社のサプライチェーンサービスにおけるDXのアプローチは、次の3つの主要な段階に分かれています:

1.個別企業向けの変革
丸紅様の専門知識を計画技術と組み合わせ、サプライチェーンの最適化を図ります。社内にDXチームを設置し、戦略から実行までエンドツーエンドのサービスを提供することで、企業のサプライチェーン変革を支援します。コンサルティングからビジネス実行に至るまで包括的なサポートを行い、サプライチェーン改革の成功を強力に支援にします。

2.業界全体への変革の拡大
次に、同社はこのアプローチを拡大し、業界全体に向けた変革を推進します。たとえば、出版業界では、大手出版社と協力しo9プラットフォームを活用した需要予測ソリューションを導入。これにより、出版社が印刷や流通の数量を決定する方法が革新され、廃棄の削減などの効果が出ました。。

3.変革サービスの拡充
最新の段階では、o9ソリューションと共同開発した「Mo9」ソリューションを通じて、DXサービスの拡大に取り組みます。Mo9は需要と供給の計画、財務管理、調達を支援し、データの可視化ツールを提供することで、問題の早期発見と解決を促進します。これにより、継続的な改善文化が根付くことを目指しています。


吉岡氏は、同社のアプローチは単に技術を導入するだけでなく、リーダーシップと業務改革を推進することにあると強調し、「成功を確実にするためには、リーダーシップと業務改革をアラインさせ、現場のチームが自発的かつ改善志向の姿勢を持つことが重要です。」と述べました。

顧客価値を中心に据えたDX [対談形式](アクセンチュア様)

多くのセッションでの共通テーマは、変革は新しいツールや機能の導入にとどまらず、より根本的なシフトが必要であるということでした。

アクセンチュア株式会社 ストラテジー&コンサルティング本部 サプライチェーン&オペレーション プラクティス プリンシパルディレクターである兼沢 卓也氏は、o9ソリューションズ・ジャパン セールスディレクターの小山 英之との対談セッションにおいて、このようなビジネスオペレーションの根本的な変革の必要性を強調しました。

兼沢氏は、デジタルプランニング変革の基盤は、ビジネスのデジタルツイン構築にあると語り、企業はデジタルツインにより、より良い意思決定やプロセスの最適化に必要な重要な洞察を得ることができると述べました。

しかし、この変革の成功は、最終的には高品質で信頼できるデータに依存しています。兼沢氏は、「正確なデータがなければ、予測も正確にはなりません。データ管理に対する理解とスキルは成功の前提条件です」と述べ、企業が技術に投資し、データ管理に関する内部能力を作り上げることの必要性を指摘しました。

また、兼沢氏は大規模な変革プロジェクトの実行と、迅速な成果を上げることのバランスについても触れ、拡張可能で即時の価値を示す小規模なパイロットから始めることを推奨しました。この反復的アプローチにより、企業は早期の成功から自信を得ながら、プロセスを適応・洗練させることができると語りました。

o9による生成AIを活用した次世代型計画・意思決定システムのご紹介(o9ソリューションズ・ジャパン)

生成AIは、計画業務においても活用可能なものになってきています。aim10x Tokyoの最終セッションでは、o9ソリューションズ・ジャパン プリセールスシニアマネージャー 朝井 由記が、生成AIがどのようにo9プラットフォームに統合され、サプライチェーン管理機能を向上させているかについて紹介しました。

朝井は「生成AIは、反復的な計画プロセスにおける非生産的な業務を削減し、計画プロセス内で特定の目的を達成するために使用できます」と述べました。シナリオプランニングやAIによるレポーティングなどの機能を備えたo9プラットフォームは、企業が複数の供給と需要のシミュレーションを実行できるようするだけでなく、リスクを予測し、リアルタイムで戦略を調整するのに役立ちます。さらに、o9の業界ナレッジ、またお客様の独自ナレッジ、パブリックドキュメントからのナレッジを組み込み、ChatGPTのような対話形式での質疑応答が可能になるなど、業務効率の大幅な向上を期待できると語りました。


いかがでしたでしょうか。本イベントに関するご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
また、一部のセッションは、オンデマンド配信が予定されています。イベントページにて配信予定ですので、公開まで今しばらくお待ちください。

O9 platform

プラットフォームデモを見る

本プラットフォームデモでは、o9 デジタルブレインの実際の画面を通じて、ダッシュボードや需要予測、生産・供給計画等ソリューションのおおまかな特徴をご紹介。直感的なダッシュボード操作を体感いただけます(オンデマンドでご視聴いただけます)。

About the authors

o9

o9

The Digital Brain Platform

米国ダラスに本拠を置くo9 Solutions(オーナイン・ソリューションズ)は、AIを搭載した次世代サプライチェーンプランニングプラットフォーム『o9デジタルブレイン』を提供しています。多様な業界の大手企業に導入されているo9デジタルブレインは、需要予測や供給計画、統合事業計画など、企業のサプライチェーンDXを強力に支援しています。私たちのミッションは、o9デジタルブレインを通じて、グローバル企業のサプライチェーン、商業、財務、サステナビリティにまつわる意思決定を変革することです。

follow on linkedin
resources

View our related resources