
ブランド品製造におけるプランニングと意思決定の変革
開催概要
セッション概要:
本ウェビナーでは、乳製品を中心とした世界的食品メーカーであるフランスのダノン社のCOOを迎え、同社のブランド商品の製造プロセスを統括するデジタル・サプライチェーン戦略について詳しくご紹介いただきます。
講演者(英語での講演を字幕翻訳付きで配信):
ヴィクラム・アガワール氏 / ダノンS.A. COO (Chief Operating Officer)
アリーム・バンダリ / o9ソリューションズ エグゼクティブカウンシル グローバル担当
受講対象者:
プランニング・テクノロジーの最新動向と将来の機能について理解を深めたいと考えていらっしゃるビジネスマネージャー、サプライチェーンおよびプランニング業務のご担当者様など
プログラム詳細
講演内容のポイント:
1. ダノンがポーランド南西部に位置するオポーレに新設した工場は、ダボスの世界経済フォーラムにおいて製造業の手本となる工場に与えられる「グローバル・ライトハウス」の認定を受けました。オポーレ工場は、特殊な栄養製品を製造する、同社における戦略的な工場であり、デジタルを活用して製造を加速させるプログラムの導入によって、大きな成果を上げています。
2. デジタル・プログラムを導入する際は、ビジネス上の明確な目的を持つことが不可欠で、最終的に何らかの価値を獲得しなければいけません。 ダノンは、40ヶ所の工場に展開されたおよそ30の取り組みを評価し、その結果として、コストが20%削減、運用効率が10%低下したという成果を確認しました。
3. またダノンでは、排出削減にフォーカスしたRe-Fuelプログラムにも取り組んでいます。 同社では2015年以来、サプライチェーン排出量の削減対象であるスコープ1と2を50%削減することに成功し、2030年までにさらに40%削減することを目標としています。 また、ダノンが使用する電力は2030 年までにすべて再生可能資源となり、化石燃料ベースの消費量は50%削減される予定です。
4. ダノンは、o9のプラットフォームを活用してサプライチェーンのデジタル変革に取り組んでいます。プランニング業務は、サプライヤーや原材料の供給計画から、輸送計画、顧客への配送に至るまで、エンドツーエンドのデータを統合して行われます。また、プランニングプラットフォームの能力を最大限に引き出すためには、従業員のスキルを向上させることも重要です。
5. さらに、デジタル変革を推進する上では、関与するすべての人たちがその環境を受け入れ、変化に適応できるようにするチェンジマネジメントのアプローチが非常に重要となります。ダノンのチェンジマネジメントの目標は、同社が築いてきた文化に根付いたものであり、サプライチェーンだけでなく組織全体にも関わるものとなっています。
講演者

Vikram Agarwal
Chief Operations Officer at Danone

Aleem Bandali
Global Head aim10x Executive Council at o9 Solutions, Inc.